樽熟成の効果
ワインを樽で熟成させると、木目のわずかな隙間から酸素が入ります。
それによってワインがまろやかな味わいに変わっていきます。
また、樽からタンニン分が溶け出し、濁り成分を沈殿させやすくなります。
樽材はオークが使用されることが多く、
フランスのトロンセ、アリエ、リムーザン、ヌヴェール、ヴォージュ、ブルゴーニュが有名です。
北アメリカに自生しているオークはヨーロッパと種が異なります。
アメリカン オークはタンニンが少なめで、バニラ香やココナッツ香が強めに香ります。
フレンチオークなどのヨーロッパのオークはタンニンが多めで、バニラ香、ココナッツ香は控えめという特徴があります。
バニラ香は樽の内側をトーストすることにより生じます。
トーストが強いと焦げることで、ワインが染み込み
にくくなり、タンニンの抽出が少なくなります。
そのかわり、スモーキーでコーヒー、カラメルなどのロースト香が強くなります。
トーストが軽いとロースト香は控えめですが、ワインが染み込みやすく、タンニンの抽出が多くなります。
樽の違いを感じるのは難しいことではありますが、
香りや味わいを意識して飲んでみると、ワインの奥深さ、楽しさが感じられると思います♪